理想的な英語の学習法には二つある。
スポーツマン・アプローチと武道家アプローチである。
英語をスポーツと考えると、練習がいる。
英語を武道と考えると、稽古がいる。
英語力を筆記試験といった、数量コントロールによる測定が一番客観的で、
したがって好ましいと考える人は、英語人口の80%ぐらいだろう。
社会へ進出するには、客観的基準が不可欠だと考える。
私はそういうアプローチを英語術と呼ぶ。
残りの20%が英語道アプローチだ。
その20%のうち、20%が武道家(martial artists)で、80%がスポーツ・パーソン(sports persons)で占められている。
スポーツ・タイプは、英語術に近く、記録にこだわる。
英語力で競うから、積極的(aggressive)である。スコアを競うのが好きだから、上昇思考だ。満点が100点でも960点でも、必ずゴールがある。
決められたルールに従い、着々とスコアアップのための練習を怠らない。
シーズン・オフで息を抜くが、シーズン中は、必死で学ぶ。
ボキャブラリーも急激に伸びる。
そして、登山家のように常に1合目からスタートし、高く高く登ろうとする。
5合目ぐらいまでは、タクシーでも登れる。受験対策傾向といった参考書を頼りに練習する。予習、復習を欠かさず、偏差値を競う。
しかし、6合目から頂上までは、検定試験もなくなる。
登山家の数はぐんと減る。
英語道は、このあたりから始まるので、ビジネスに繋がらない。
ICEE(紘道館主催)がいつも赤字に悩まされる原因である。
無惨!
しかし、乗っ取られることはない。
(急 ― その2)に続く。
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