人間とは勝手な動物である。
風のように「自由になれればいいのになあ」と望むが、いざ解放されて「すべて、これから自己責任だよ」といわれると、急に不安になり、なにかのルールにすがりたくなる。
石のようにがっちりした法則が欲しくなる。
『議論のルールブック』を読んだが、結局、ルールらしきものは乏しい。
当然だろう。ネット炎上とは、カオスの状態であるから、ルールが機能する状態ではない。
ルールは秩序のある社会でこそ有効である。
しかし、乱世の時にこそ、治世のルールを設定する創造的(creative)な天才が生まれるものだ。
Creativity ―― ディベートの効果の一つである。
創造的思考、加速的学習法、リーダーシップ開発分野で世界的権威と認められているMichael J. Gelb氏は、『レオナルド・ダビンチの七つの法則』を編み出し、『How to Think like Leonardo da Vinci』(Delacorte Press)で発表した。
火 1.Curiosita ― 飽くなき学習意欲と好奇心(これが第一優先)
風 2.Dimostrazione ― 体験により知識を検証。試行錯誤
石 3.Sensazione ― 五感を通じ、体験を活性化するための弛み無い努力
天 4.Sfumato ― 曖昧さ、逆説、不確実性を積極的に受け容れる
空 5.Arte/Scienza ― 科学と芸術、論理の想像力のバランスを求める(全脳思考)
地 6.Corporalita ― 品性、多芸多能、適性、バランス感覚の涵養
水 7.Connessione ― 全ゆるものが「縁」で結びついていることを感知する姿勢と能力。システム思考。
上記数字の左側に六種のロジックと、それらの元締めである「空」を加え、計七つのエネルギーをダビンチの七つの法則と対比させると、奇しくも一致する。
つづく
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