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B型人間とネコ 〜 その3〜

もう一人、B型の臭いのする人物がいる。新潟県の長岡市に棲息する奇人・カマキリ博士が。
酒井與喜夫氏は、名著『カマキリは大雪を知っていた』(人間選書)で突如有名になられた、ねっからの学者であり、企業人でもある。

会って、案の定意気投合した。そして予想通りB型人間。通信工事会社を営みながら、カマキリの研究に余念なく、博士号を取得された。
今ではノーベル賞候補者だというからまさに天才肌。

しかし、B型らしく、学者ぶったりはしない。もともとB型には意地っぱりなところがあって、そもそも上下の序列関係には無関心だ。趣味には燃えるが、人間関係のわずらわしさは避ける。好きなことはいつまでも続ける。

ここが、人間関係に力学を持ち込む政治好きな ―― 負けず嫌いな ―― O型人間とは違う。B型は遊び人間なのだ。
長岡では、変人・狂人といわれながら、毎年カマキリを研究し続ける。好きなことをやっているのだから疲れない。人の眼が気にならない。A型が羨ましがるのはこのような遊戯人間(ホモルーデンス)なのだ。

垣根のない人間だから、人も動物も寄ってくる。カマキリだけでなく鳥も犬も魚も寄ってくるという。私も目撃した。氏が運転している車の前で、止まって動かない一匹の猫がいた。全く警戒心を感じさせない。とにかく人間と動物との間に垣根がない。戸籍や国籍といった、人為的な垣根がない。だから、大胆な発想ができる。

その4につづく

 

2008年8月15日
紘道館館長 松本道弘