「やっぱり」を英訳すれば、I knew it.
「辞任した福田首相はA型だった」
「やっぱり。見切りをつけるのが早いのがA型なのよね」
「その前に丸投げした安倍さんはB型だった」
「やっぱり。B型はすぐに気移りするから」
こんな風に、自分が言っていることに気づかない人にA型が多い。
I knew it. のitは、口にする必要がないから、いつでも逃げられる。リスク回避の得意なA型は、失敗して恥をかくことを極度に恐れるので、ぼかすのが巧くなる。
「じゃあ、あの小泉元首相は何型に見える?」
こういう質問には答えないのがA型だ。「???」黙っている。
「A型だ」
「やっぱり。小泉は短気だからそう思った」という風に、巧みに言い変える。
そういうA型は、「小泉はO型だった」といっても、「やっぱり」と答えてしまう。
ところが、同じA型でも、ディベートという経験のある私のようなタイプはちと違う。
B型の真似をして、発言においても逃げずにリスクをとる。
最近、『餓死する日本』(学習研究社)の著者・小池松次氏がワールド・フォーラムで話をされた。この話がおもしろい。ズケズケ言う。客観的データが多い。
「かつて、トイレット・ペーパー騒動があった。あれはまったくのデタラメ。ここに証拠がある」と、朝日新聞を見せる。「食料自給率39%はウソ。実態は10分の1かゼロに近いのです。船が石油で止まると、あなた方はみんなお陀仏。ケールを家庭栽培しましょう。ぼくの青汁を飲んでください。今日来た人だけは生き残れます。佐渡島のトキを殺したのは、化学肥料、農薬です。荒らされた田んぼが犯人です」
もう初めから終りまでマイペース。講演でひっぱりだこ。もうこの小池松次節は止まらない。あとで、私はリスクをとって、こう切り出した。
「先生はB型でしょう」と。「そうです」。別にどちらも驚かない。
その6につづく |