久しぶりに、他流派の血液型分析から学んでみようと、『「ふーん、AB型だ」って言うな!』を買った。心理研究家の御瀧政子が書いている。おもしろい。
「どの血液型にも爆発はあるもので、ガマンを溜め込んでキレるA型が典型です。感情を表に出すO型は活火山ですから、噴火などしょっちゅうかもしれません。AB型の場合は恋愛感情が爆発することがあります。…… 省略 …… それよりもAB型らしいのは、正義感の爆発といえそうです」(P.46)
ふむふむ。ついそんな感じもする。ブログを避けていた私にブログの火をつけてくれた春日氏(前出)を思い出して、頷いてしまう。フィーリングを捨て、ロジックという眼鏡をかけてみよう。
たとえば次のセリフ。
「同じように言葉遣いにたけた田中真紀子衆議院議員もB型です。要するに、ひと言多いのですね。これはB型の大きな特徴です」(P.55)
さて、この言葉に、二箇所間違いがあります。
判りますか? 判らないって? じゃ、100%信用しているのですね。このセンテンスを。正解は、B型じゃなくて、AB型なのです。ひと言多いのがAB型? むしろ、AB型はチクリと刺すが、真紀子氏のように大見得を切らないのが、AB型なのではないだろうか。
この文体ではどうもBとABの境目が不明瞭だ。
「繊細なので傷つきやすいのがAB型の特長です」(P.55)と御瀧女史はいうが、このABをO、A、Bと置き換えても全て当てはまるのではないか。
むしろ、ABが一番、鈍感で傷つきにくい、という人も多い。一点において、極めて、非妥協的なのもABで、現実的で(ケチもその一つ)、執念深い(反省せず、長続きしないという御瀧氏の説と違って)ところがある。
小池百合子(A)を育てたのは、AB型のケチで厳格な母親ではないか。私の亡母もAB型で、しまり屋で、すべてにケチだが、貞操は堅かった。
その3につづく
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