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AB型はスパイダー 〜その3〜

こういうクールな分析をするから、「先生はひょっとしてAB型?」といわれるのだろう。では、私なりの分析を披露しよう。二刀流派の私はシャーロック・ホームズの演繹法を片手に持つ。AB型は、「空気に融け込まぬ芸術家、自己陶酔型だ」とAB型気質を公理として、推論のベースに置く。

まず、大企業には向かないだろう。小企業でもいい、自分から空気がつくれる環境を好む。大企業になれば、「新規事業開発」など戦略やIT技術が駆使できる静かで目立たない部署(金融機関ではアイディア商品を産み出す目立たぬ部署)に回される。

多くの社員とワイワイガヤガヤ騒いだり、人間関係に気を使うのは苦手だ。エッチな話(dirty talk)も避ける。そもそも気質は零細企業的なのだ。だが汗を流すのではなく、頭脳内で汗をかくアイディアマンだ。

ある通訳・翻訳学校の幹部の血液型(20〜30名)を調べた。90%がAB型でしたと、驚いた女社長(A型)から報告を受けた。六本木辺りでゴロゴロしている芸術家は、ほとんどがAB型だったという報告を受けて、私の帰納的推理はますます冴えていく。

こういう「AB型はぐれ狼」(lone wolves)は、裏のネットワークづくりに強い。ネットワーカー。だからAB型はスパイダー(造網グモ)なのだ。クモには、造網グモ(ネットワーキング・スパイダー)と、徘徊グモ(転々と渡り歩くスパイダー)がいる。

ササグモのように、自らが吐き出した糸で身をかくまい、その巣から一歩も出ないスケールの小さいクモもおり、AB型といっても雑多なのだ。とにかく、農耕(A)タイプ、遊牧(B)タイプの両気質を備えているのだから、その相乗効果も色々な形態となって表れ、ステレオタイプ(決めつけ)が難しくなる。

しかし私は、スパイダーという視座を失わない。その仮説から逃げない。ぼかさない。造網グモは、姿を見せず、美しい幾何学的模様の巣を空中に張る。そして餌が近づくまで静かに待つ。そこで私は仮説を立てる。

その4につづく

 

2008年11月25日
紘道館館長 松本道弘