そこで仮説を立てる。もしも、私のスパイダーのアナロジーが正しければ、都内にある英会話喫茶は、AB型の経営者が多いはずだ、と発想をする。仮説(if)の始まりだ。そとから部下を使って、調査を始めている。
その調査結果はこうだ。「ほとんどの英会話喫茶のオーナーはAB型でした」という事実だ。ネイティヴのコンパニオン、ムード音楽、うす暗い部屋。高級感を醸し出すムードで客をおびき寄せるユニークなコーヒー店。こういうアイディアで勝負している(いや自己陶酔している?)芸術家タイプ。
アイディアで勝負するビジネス・パースンは、BかABがほとんどだった。とにかく大規模な経営拡大が苦手。TOEICの創始者の北岡氏もAB型だが、影の野口というスポンサー(O型)と、営業成績東北1位となった千田潤一(O型)のマーケティング力がなかったら、TOEICはとっくの昔につぶれていた。
AB型の天才の中にアントニオ猪木がいる。東京都知事といえばAB型にとってはヨダレの出るポスト。富士山の頂上、そしてメルヘン(また使った。ごめんなさい能見さん)の世界なんだから、AB型人間が胸をときめかさないはずがない。
NHKの磯村尚徳、アントニオ猪木、青島幸男、岩国哲人(私の人脈の中でも最も天才的頭脳の持ち主の一人)等々、すべてAB型。国会の赤絨毯の裏舞台の煩わしい駆け引きもなく規模的にちょうどいい。
人間関係の煩わしさで辟易している野心的芸術家たちだ。アントニオ猪木の議員時代、急に私に電話がかかってきた。「明日国会で海部俊樹総理に質問をすることになったので、今夜ディベート風の質問ができるような特訓をして欲しい」という。
AB型は時として豪語するが、意外に細心(御瀧氏の分析は正しい)で、その逆に長けたプロにアイディアを借用したがる、甘え¢フ質がある。平気で人から金もアイディアも無心する。全てのAB型がケチとはいえないが、私の限られた経験によると、AB型は基本的に依存型で、こちらから金銭を目当てにする相手ではない。
その5につづく
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