週刊朝日(2009.1.16)が女同士のバトルを掲載。室井佑月(女流作家)が吼える。
…ある程度の年齢と地位についたら、自分を相対化して見れないとだめ。それなのに精一杯の自虐ネタが「マダム・スシ」。「イイ女の私が言うから面白い」と思っているところが透けて見える。
その上、恐ろしいことに、ものすごく強運。防衛大臣やめたら、防衛省があんなことになるし、政敵がなぜか次々と自爆して消えていく。なんかそのうちしれっと首相になっちゃいそう。もしそうなったら怖いよ。男だったら絶対踏み込めないところまで踏み込んで、恐怖政治やると… (P.114)
男だったら踏み込めない、というセリフにギクッとする私。もしそうなったら怖ろしい、という室井佑月も怖ろしい。女は怖ろしい。
男だったら踏み込めないところに踏み込めるのは女しかいない。
だから、女のバトルの時代が始まったのだ。女同士のバトルに手加減はない。
男と女なら、女が勝つ。泣けば勝つ。
ところが、女はその手管を見抜いているから、相手が泣いてもひるむことはなく容赦はない。だから、この女の時代にリーダーとなれる人は、韓国人バーの「ちいママ」だ。
女を動かす女のチームリーダーだ。
私が恐ろしい女と闘う時は、強い女を選ぶ。自分は闘わない。負けるのが自明の理(foregone conclusion)だから。これがマネージメント。女の参謀を側近につける。しかも中途半端に表(メディア)に出たら、いくら可愛い歌姫でも、利用されてポイ捨てされるから、パワーがなくなる。
かつての島倉千代子のように、毒婦に愛されて捨てられる。デッド・カナリア。(『細木数子―魔女の履歴書』溝口敦、講談社+α文庫より)
そのうち、女の溝口レポーターが現れる。桜井良子のような…。
「あなたは、私の憧れの岩下志麻のようだ。どちらも血液型はO型」。私は桜井良子さんに直接言った。「あなたが首相になるんなら応援するよ」。と。
そういう骨太の姐御肌の女が政界に出れば、日本を変えてくれるだろう。
拉致問題も解決するだろう。手段を選ばず権力を奪う「花魁」タイプ(室井佑月の表現)では、いずれ「毒婦」と週刊雑誌に叩かれ自爆すること必至だ。たとえ、首相になったとしてもだ。
私は絵日記エッセーにこんな英語を書いた。
What girls want: vampires.
What wedded women want: me. Why Because wedded he-wolf hunt to feed the women they hunt.
少女は吸血鬼に憧れる。
しかし、主婦のメス狼たちが欲しいのは、このオレ。結婚しているオス。結婚しているオス狼は、責任あるハンターであり、ハントした女を食わせる。W語を使ったセリフだが、いまいち凄みがない。
私にスポンサーがつけば、天下がとれる。道治国家構想に巻き込みにくい相手が女だから、手ごわい相手になる。軍資金さえあればいい女(毒婦は含まない)を集めることができる。その女たちを食わせ、食わせてもらう。
……やっぱりヒモだったりして。女同時通訳者(くのいち)の世界を覗いて、背筋が寒くなり、ペンが暴走を始めた。次は「男の時代」を書いてみるか。ディベーターはバランス思考を大切にする。
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