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Dreams from a teacher 〜 その1〜

さて今回から、TIME英語入門講座を始める。このドリーム企画はあくまで夢感覚で、思いついたままを書く。とくに私の勧めでTIMEを年間購読し始めた人に対し、申し訳ない気持もあるので、罪ほろぼしのgestureとして少しでもTIME英語が身近に感じるように心掛けたい。

Dreams from a teacherと銘打っておこうか。
即戦力のある実用英語が狙いである。

『オバマの本棚』企画が比較的スムーズに進んでいるのは、日頃の私のインプット量のおかげである。とくに、TIMEのカバーツーカバー読書が非常に役立っている。それに最近、日本のテレビや新聞を見なくなり、もっぱらインターネットからの情報インプットに頼るようになっているから、意外に夢でアウトプットすることが多い。

最近、オバマ夫妻が夢に出た。このことはナニワ英語道ブログに譲るが、ここで述べたいのは、ネイティヴと英語で語れる夢が見られるようになれたのも、私の英語に即戦力があったからであろう。

さて、チラッとテレビのチャンネルをひねった(時々NHKも観る。日本語のインプットも必要だ)。就職難。大学出の若者が選ぶ企業は、「安心感」。会社が若者に期待する人材は、「即戦力」と画面に出た。

その時、同時通訳の癖が身についている私の思考が止まった。
英訳できない。「有為な」人材ならpromisingという形容詞でいいが、「即戦力」とは、何だろう。有望じゃなく、今すぐ。

私が同時通訳をしていたなら、まずTIMEが好みそうなresourcefulを選ぶ。しかしまた考え込んだ。これじゃ、機知(工夫)に富んだ、やりくり上手な、という意味にとどまる。

どうも企業が求めている人材ではない。
この不況だ。企業が求めている若者に、臨機の才を期待しているだろうか。ではすぐにワープロ(昔はソロバン)が使いこなせる人間 ―― 若者ならたいていできる。

外国語が話せる? 新入社員に必要はない。
運転ができる人。これならわかる。
会計士の資格をもった人? いわゆる資格をもった人? 国家試験の資格をもった人?
どうも違う。うーん。……夢の中でひらめいた。

その2につづく

 

2009年5月26日
紘道館館長 松本道弘