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Tough loveとsoft love 〜 その2〜

食品偽装事件という偽装報道。すごい内容の話だが、眼が進まない。
あまりにも漢字が多い。しかも毒ギョーザ事件ならわかるが、「保険業法と生協法の改正で侵略を準備した米国」という漢字だらけの見出しが続くと、もう頭が回らない。

しかし、こと植草事件の真相となると、氏のペンも、そして私の思考も覚醒し、速読モードに入ることができた。乗れば、眼球の回転が速まる。

それにしても、なぜ、日本語読書のスピードが落ちたのか。
漢字を忘れたからではない。オバマに狂い、日本のテレビ、新聞を読まず、もっぱらインターネット・ニュースでオバマの言動を中心にアメリカと世界のニュースを追ってきたからか。

とにかく30冊は全て英語だから、思考も英語のロジックになっている。
日本の情勢にうとくなっているから、ニュースが見えないことがある。
英語ばかり聞いていたら、日本の情勢にうとくなると、周囲に小言を言われたことを思い出した。

その通りだ。日本の政局など、世界情勢の流れから見れば、まるで児戯。
それでもここは日本なのだ。日本の情勢にも追いつかなくては……。
しかし、高橋氏の本のお陰で、私も目が覚めた。

高橋氏は徹底的に、植草手鏡事件を追った。たのもしい。今や経済ジャーナリストとしての植草氏の人気は、ブログのアクセスが1日3万件を超えたことがあるというから、まさにうなぎ上りという。ブログの時代か?

その3につづく

 

2009年6月19日
紘道館館長 松本道弘