オバマが読んだ、そして書いた本の30冊近くを原書で読むだけでも半年(じっくり読めばの話だが)もかかるが、わずか3ヶ月で、しかもそれらからエッセンスだけを抽出し、演繹法でもってオバマの性格と行方を描き、スピーチで彼が使った英語から逆に深層心理を帰納的に推理して書き上げるというのであるから、この企画(植田編集長案)は、私がはまり役(キラー・ジョッブ)となる。
周囲のプロと、そして私自身がそう判断したのだから、まず間違いないだろう。その代り、私は逃げられない。
これをメンツ・ビジネスという。ヤクザ用語であまり使いたくないが、最近こっているビデオ『ミナミの帝王』のヒーロー萬田銀次郎を見ていると、私のビジネスとよく似ていることがわかりempathy(共感)を覚える。金融道と英語道に関しては、いずれこの館長ブログかナニワ英語道ブログで書くつもりだ。
さて、『オバマの本棚』というホテル・カンズメ企画が始まってからは、シャーロック・ホームズの帽子をかぶり、シャーロック・ホームズになりきり、オバマに擬態する(敵になるは、武蔵の戦略)ことにした。
(7月15日に書店に並ぶというのだな。ようーし)
本格的に書き始めてから、あと2ヶ月しかない。しかし7月15日に焦点を当てた。プロの物書きは、編集者のメンツを守る。編集者も物書きのメンツを守るのだから。7月15日に間に合った。
その3につづく
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