この追いつめられるというスリルが快感である。でき上がってから、世間をアッといわせるのだ、という姑息な自己保身術は、武蔵の好むところではない。
ブログで世間に公表し、崖っぷちに立ってしまうのだ。恥をさらしてもいいという覚悟で臨めば、これぞ火事場の馬鹿力となる―― firefighter’s courage。
ケツに火がつく(fire in the rear)というリンカーンの言葉は、本書から削除された(1/4ぐらいは削除された)。しかし、気迫の原点はfireである。私の場合、くすぶり続けることが多い。
削除された(多分、不穏当という理由で)個所は、ブログで紹介してもよい、という許可は戴いている。
こういう私の死闘ぶりを側から見て、私に賭けてくれた一人の友人がいた。ワールド・フォーラムの佐宗邦皇代表幹事である。9月25日に「オバマとアメリカの行方」(「ワールド・フォーラム」ブログ参照)と題して、講演をすることを真っ先に決めてくれた。
よほど『オバマの本棚』というタイトルに惹かれたのか、同テーマで話してくれないか、という依頼が増えつつある。同じテーマのスピーチは原則として行わないので、すぐ最近のニュースを加え、いつものように新ネタで勝負する。上方芸人のサービス精神とでもいおうか。
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