The words of the elders were law and strictly followed-those who disobeyed would have to leave and start a new in another village. 「Dream from My Father」 P396
(長者たちの言葉は法律で、厳守された。その掟にそむいた者は、村を去って、他の村で新しい生活を始めなければならない。)
lawは、この場合「掟」と同じく、いやそれより強固で、絶対的な「法」そのものだ。
この辺り、オバマの故郷(ふるさと)を語る心境は複雑なはずだ。長者たちは、自分たちの仕事を分担し、お互いに救いあったのだ。未亡人には、食物や家畜を与えたり、持参金の工面の相談を受けてたりしていたという。オバマの叔父は、そういうゴッドファーザーだった。映画『Godfather』(TandU)を何度も観た。オバマの道徳律は、同じ法律でも家訓に近い「掟」に近いものであった。
この箇所にアンダーラインを引いた私は、アフリカの人間関係は、家(ファミリー)を最優先させるオオカミの集団に近い一枚岩的な組織を想起していた。
この思想は、イスラムのそれに似ていても、残念ながらキリスト教にはない。従うのは主なる絶対神のみで、他はすべて平等なのだ。男も女も主人も召使も、すべて従順な羊たち(meek sheep)なのだ。イエスは叫ぶ、「羊たちよ」と。My flock of sheep!と。 |